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気になる膝の痛み!走りながらでも大丈夫!鵞足炎のメカニズムと早く治す為の考え方!

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【鵞足炎のいんちょ~直伝効果ありまくりテーピングのブログは2013年2月8日のブログへ!ここをクリック!】

石川県金沢市で、ランニングなどスポーツのケガにも強くエクササイズやトレーニングもできる鍼灸マッサージ・美容の治療院の院長の薮本です。

本日は久方振りに朝から陽が照ってイイ陽気でした。やはり晴れ間を見ると元気出ますよね。テンション上がっちゃいますw相変わらず単純な私でございますw

久しぶりのいつぞゃの空w

今回は意外と!?ご要望が多い鵞足炎についての説明と当治療院での治療に対しての考え方などなどを挙げていこうと思います。今までもちょこちょことブログには載せていましたが、今回は趣向を変えまして、ちょっとディープに!マニアックに!w意外と知られてないことも含めて…w

ランニングブームもあってか!?鵞足炎を患ってお悩みの方も多いと思いますので…w

先ずは鵞足炎(がそくえん)とは…
膝のすぐ下の内側にある鵞足部と呼ばれる、縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)(筋肉の詳細は下記に)が付いている脛骨(スネの骨)の上部周辺の腱に生じている炎症や滑液包炎などを総称した症状のことを言います。因みに鵞足は脛骨(スネの骨)の内側にその3つの筋肉が付いている部分で、付いている腱がガチョウの足の形に似ていることからこのような名前が付けられています。

症状としては・・・膝の内側のちょい下(鵞足部)が腫れてきたり、膝の曲げ伸ばしでズキズキ痛んだり、酷い時は動かさなくても痛みがあったり、階段の上り下りが痛くて辛かったりします

痛みが酷くなり膝の裏まで痛みが走るようになると、脛骨内顆疲労骨折に発展したりします。また、負担のかかった状態のままだと外側の半月板損傷を併発しちゃったりしますので気をつけましょう!

ガチョウの足っぽい!?w(足部〜膝〜骨盤下部までを内側から見た図)

とりあえず、鵞足を構成する筋肉の名称と作用など必要なものを列挙しますね。

縫工筋・・・
上前腸骨棘〜脛骨粗面内側(スネの骨の上の内側)
作用;股関節屈曲、外転、外旋、膝関節屈曲、内旋
半腱様筋・・・
坐骨結節、仙骨結節靭帯(大腿二頭筋の長頭の起始(始まり)と合体する)〜脛骨粗面内側(スネの骨の上の内側)
作用;股関節伸展、膝関節屈曲、内旋
拮抗筋;大腿四頭筋(股関節屈曲、膝関節伸展)
薄筋・・・
恥骨結合下方の恥骨下枝〜脛骨粗面内側(スネの骨の上の内側)
作用;股関節内転、屈曲、膝関節屈曲、内旋

次に膝の内側側副靭帯…

膝の内側側副靭帯ぃ〜w
膝の内側側副靭帯・・・
大腿骨内側上顆〜脛骨(スネの骨)体の近位内側面、内側半月や関節包にも付着する

作用;膝関節の内側への安定
ちなみに鵞足包と呼ばれる滑液包(腱や靭帯、筋肉などから受ける衝撃を吸収し摩擦を減らし機械的な刺激や圧迫を緩衝するもの)は膝の内側側副靭帯と鵞足との間にあります。ただあまりにも負担が掛かりすぎると炎症が起きて腫れや痛みを引き起こしちゃいます!

一般的に言われているのが、ランニングにおける膝の曲げ伸ばしの繰り返し、ジャンプなどを頻繁に繰り返すバレーボール、バスケットボール、膝の屈伸運動を繰り返す自転車競技などで鵞足部における腱、筋肉、靭帯などの摩擦によって鵞足部分に炎症が起こります。

次になぜ鵞足部分に炎症が起こる?ということですが、、、実際の臨床現場で鵞足炎の病態を診てみると…

どうやら、、、
鵞足を構成する筋肉に伸展ストレス(筋肉、腱の伸びより更に伸ばされるというストレス)が掛かり、鵞足部分(筋肉、腱、関節包)に負担が掛かり過ぎていることが原因らしい。

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以下とある論文より〜(複数文献より)
鵞足部における脛骨の回旋が不安定な状態であり、また荷重時に大腿骨(太もも)が内側への移動量が大きくなると鵞足部の構成筋の伸展ストレスがかかり、鵞足炎が発症する
鵞足部周囲の鵞足構成筋の詳細の構造は、縫工筋腱は下腿筋膜に覆われていて、その間には長い繊維束が存在している。縫工筋を覆っている下腿筋膜の深層に位置している繊維束の真下に薄筋腱が位置している。
大腿骨の内側偏位に対して鵞足構成筋はスタビライザー(制御)として機能する。縫工筋、薄筋は長い繊維束や下腿筋膜に覆われている為、可動性、滑動性が少ない。特に薄筋腱は大腿骨内側顆の内側かつ深層を通るため、大腿骨内側偏位に対して直接的にストレスを受けやすい。

という原因を踏まえて・・・
次に鵞足炎の要因wを挙げてみますよっと。

回内足・・・
地面に立った時、足が内側に傾いている状態(内側アーチ(土踏まず)が下がり気味)。酷い時は外側(小指側が浮きます)
この様な状態は足が内側に傾こうとするのを足首、下腿(膝下〜足首の部分)または膝で代わりに支える為に負担がかかり易いです←鵞足構成筋に伸展ストレスがかかりやすい
外反母趾足底筋腱膜炎スネの痛みなども起こりやすいです。
X脚・・・
両脚を揃えると太もも、膝はくっついて、ふくらはぎ、足首はくっつかない状態
大腿骨(太もも)の内側偏位を大きく出現しやすくなる(鵞足構成筋腱に伸展ストレスかかりまくりw)
スポーツにおける外反膝・・・
膝のお皿が外側に向いている状態。X脚になりやすいです。この様な状態は膝の外側半月板を痛めやすいです。脛骨の回旋が不安定で大腿骨の内側偏位が大きくなりやすい!(鵞足構成筋腱に伸展ストレスかかりまくりw)
スポーツにおけるknee-in toe-out・・・
荷重がかかった際、膝が内側に入り、つま先が外側に向いた状態。この状態はケガになる率が非常に高く、関節軟骨靭帯の損傷シンスプリント足の甲の骨膜炎オスグッドなど足先〜腰部まで故障が起こりやすいです。
ハムストリングスが硬い・・・
鵞足を構成する筋肉の一つである半腱様筋はハムストリングの筋肉であり硬くなると伸展ストレスが過剰になりやすい。併せて臀筋(お尻の筋肉)も固まっている可能性↑
内転筋群(太ももの内側にある筋肉)が硬い・・・
大腿骨(太もも)内側偏位が大きく出現しやすくなる
股関節の動き硬い・・・
股関節の動きが悪いと運動連鎖でラテラルスラスト(膝が外側に動揺しやすい状態)が誘発されやすい。脛骨の回旋が不安定で大腿骨の内側偏位が大きくなりやすい(鵞足構成筋腱に伸展ストレスかかりまくりw)
大腿四頭筋(太ももの前側)が硬い・・・
大腿四頭筋、特に外側広筋、内側広筋が硬くなって機能低下してしまうと、ラテラルスラスト(膝が外側に動揺しやすい状態)が誘発されやすい。脛骨の回旋が不安定で大腿骨の内側偏位が大きくなりやすい(鵞足構成筋腱に伸展ストレスかかりまくりw)
鵞足を構成する筋肉の一つである縫工筋も同時に太もも前側を通るので硬くなると伸展ストレスが過剰になりやすい。
足関節の背屈が硬い・・・
足関節(足首)の動きが悪いと運動連鎖でラテラルスラスト(膝が外側に動揺しやすい状態)が誘発されやすい。脛骨の回旋が不安定で大腿骨の内側偏位が大きくなりやすい(鵞足構成筋腱に伸展ストレスかかりまくりw)
それに伴い、ふくらはぎも硬い思われるw
knee-in toe-outを招きやすい!!

内側、外側、横の各アーチ機能の低下、足裏が硬い・・・
各アーチ機能の低下は荷重位において足関節、膝関節、股関節に負担が過度にかかりやすい。その結果、運動連鎖でラテラルスラスト(膝が外側に動揺しやすい状態)を誘導されやすい。脛骨の回旋が不安定で大腿骨の内側偏位が大きくなりやすい!(鵞足構成筋腱に伸展ストレスかかりまくりw)
それに伴い、ふくらはぎも硬い思われるw
knee-in toe-outを招きやすい!!
※各関節はザックリ記載してありますが、小さな関節も含めて、もっと細かく診ます

大体、こんな感じではないかと…w(ほぼ網羅!)茶文字もそうですが、青文字の痛み・違和感が出ている方も要注意ですよー!

ということを踏まえて、当治療院での治療の指針を挙げてみる。。
(鵞足炎が確定という状況)

・問診、触診、徒手検査、などなどから鵞足炎がどのような状況・原因から起こったのか判断する
・鵞足炎に限ったことではないのですが、当治療院では足〜腰を一つのユニットとして診ます。
・鵞足部分の腫れの有無を確認します。腫れていれば先ずは腫れを抑えます。アイシングだったり、消炎鎮痛剤だったり、鍼だったり、電気だったり、…w
・筋肉の緊張や短縮があれば筋に対するアプローチを行います。電気だったり、マッサージだったり、鍼灸だったり、…w
・大腿骨の過度の内側偏位の修正、脛骨の回旋における不安定性の修正、股関節の動きの獲得、足関節の動きの獲得を行います。手技療法だったり、マッサージだったり、鍼灸だったり、テーピングだったり、…w時々、インソールもw
あと、実際に動いてみたりして動きの獲得をしたりします。
・ストレッチやセルフケア、フォームで気をつけること、セルフ筋トレなどセルフでできるものを教える…

確りと治療とセルフケアが噛み合えば週1、2回で1〜2週間くらいで治るかなw

(受傷程度にもよりますが、1回で治ったこともあり…w)
因みに、セルフケアにはうるさい私でございますが、何か!?(笑)
治療・セルフケアなどは個人個人によって違います。
セルフケアの例は今回は長くなりますので省略させて頂きます。ご了承下さいませ。
ご希望ありましたら、お気軽にご連絡下さい!

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ちなみにランニングの例を見てみますと…

ザックリ過ぎるw

主にランニングによる膝の曲げ伸ばしの繰り返しにて起こりますが、一つとしてランニングビギナーに多いのですが、midsupport(体重が最も足にかかる時)〜take-off(地面から足が離れる時)にかけて体重移動がうまくいかずに地面を蹴る時に足部がオバープロネーション(過回内…回内の勢い良すぎw)になるのを繰り返すことによるものがあります。

オーバープロネーションによって距骨下関節が過回内しそれに伴って下腿(膝下〜足首)が過度に内旋し、大腿骨は下腿部よりは内旋が少ないため、外反膝の状態が出来てきます(knee-in toe-out)。それによって大腿骨の内側偏位が大きく出てきます。こういった状況がランニングにおける鵞足炎の成り立ちです(←大袈裟w)

こういう状況は前へ進もうという意識が強い場合の人が多いです。気持ちだけが先走ってしまい、筋力も伴っていない状態で、しかもフォームも安定せず…といった方が多いのかな!?wそういった意味でもビギナーの方に多いような気がしております。

また、ランニング常連さん(玄人)の場合の鵞足炎は、オーバーワークによる筋肉疲労や股関節や足関節の歪み、硬さなどでラテラルスラストが誘発されたり、荷重移動の時に外反膝だったり、knee-in toe-outな状態でランニング動作を繰り返し行うことで大腿骨の内側偏位が大きくなって出てくる場合が多いかな。

私個人的には、こういった鵞足炎の症状を持つ方にはランニングはしっかりと地面を足裏全体で捉えることと足を真っ直ぐ真後ろへ運ぶことの2点は確実に意識させます。そうすることで、ラテラルスラストの誘発を防止できますし、オーバープロネーションを制御できますし結果、大腿骨の内側偏位は小さくなり鵞足炎の悪化を防ぎ、予防にもなります。接地感覚の練習にもなりますよw

個人的には鵞足炎の治療をしながら走っても大丈夫だとは思っています。ただ、条件的には、走行中や走行後に痛みがあるがスピードには影響しない程度の症状の軽いときは、セルフケアを重点的に行う…という事と、走っていると痛みが酷くなってくるという場合は無理せずに中止してアイシング、セルフケアをしっかりと行うことを優先的に行えることが大事だと思います。

しっかりと痛みを取り除いて楽しく過ごしちゃいましょー!!

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“気になる膝の痛み!走りながらでも大丈夫!鵞足炎のメカニズムと早く治す為の考え方!” への 1 件のフィードバック

  1. 初めまして。45歳のおばやんです。年末、夫と娘、息子は、実家へ帰省。私は、犬と留守番です。なんか、久しぶり自由になった気分で、いつものウォーキングコースを、ジョギングなんぞした結果、その日は何ともなく、翌日も・・・。ジョグ中、膝が痛くて走れなくなりました。歩いて帰るのも、痛みは、まずばかり。曲げたり伸ばしたりは、どってことないんですが、足を前に出そうとする時と、着地して膝がまっすぐ伸びる瞬間が酷く痛いのです。年末で、整形外科は、どこも1/5までお休み。1/6からは、自分の仕事も始まるし。自転車や歩きで移動の仕事なので、この足なんとかならないと、仕事にならないのかと思うと、いてもたってもいられなくなり、症状をネットで検索しながら、こちらのブログにたどりつきました。すごく、わかりやすくて、診てもらいたくなりました。が、あまりに遠いところだったので、残念。ブログの内容に励まさせたお礼を残したくコメントさせていただきました。今は、家にモーラステープがあったので、毎日朝に夕に貼っています。昨日、無理して、初詣に行ったら、痛みぶり返し、今日は、家で、おとなしくしている次第です。痛みが治まるまでは、こんな感じの生活なのでしょうか…。とほほな、2014年の始まりでした。

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